要塞島、第三海堡の遺講がみれる?

探索スポット

第三海堡とは?

以前紹介した第二海堡の他に東京湾を

かつて守っていた人工要塞です。

しかも第二海堡は5mの深さを

埋めたのに対し

第三海堡は4倍以上の23mの海

深を埋めたとのことです。

建設期間も30年と

第一、第二海堡の年数の中で

最も長い月日をかけて作られました。

しかし関東大震災で完成から僅か2年で

損傷激しく放棄されたそうです。

追浜の歴史遺産 見学の栞より引用

近年海難事故の原因となることや、

航路の制限の為2007年に撤去され

海中にある状態の良い3つの建物が追浜に

移設されたとの事でした。

早速第三海堡の遺講へ!

神奈川県横須賀市の追浜駅から

徒歩で30分

バスも追浜駅から出ています。

タクシー5分です

すると見えてきました、3つの巨大な

コンクリート建物が!

NPOの方が管理しており、300円で

パンフレットを購入します。

見学は無料でガイドさんも

無料でしてくれます。

ただ公開日は毎月第一日曜のみです。

3つの遺講!

観測所

1つ目は観測所です。

円形のコンクリート建物の中に観測の

機械があったのではないかと

言われています。

鉄筋は使われておらず

コンクリートのみで作られています。

砲弾庫が横にあり、部屋中の角が面取りで

丸く保護されており

丁寧な作りと思います。

また長年の海の中にあった為、

コンクリートにその名残があります。

砲台砲側庫

2つ目は砲台砲側庫です。

砲台に砲弾を送る施設です。

この建物の両側に砲台があり、

両側に砲弾を送る小窓がついた

シンメトリーの建物になっています。

この建物も鉄筋入っていません。

このレーンから砲弾を載せて

砲台へ送りました。

この小窓から隣の砲台へ砲弾を送ります。

ガイドさんの話では砲弾を

収納するには狭いので、

他にも地下室に弾薬庫があったのでは

ないかとの話でした。

探照灯施設

3つ目は探照灯施設です。

探照灯施設とはサーチライトの施設です。

この施設のみ鉄筋コンクリートを

使用しています。

当時のサーチライトは8キロの範囲を

照らす事ができました。

ここにサーチライトを設置していました。

階段も頑丈に残っています。

第三海堡裏話いろいろ

ガイドさんからの説明を終え

最後に受け付け内のジオラマや写真を

見せて頂きました。

唯一残った第三海堡の写真です。

関東大震災直後で半分水没しています。

詳しい資料は敗戦により失われ

米国公文書館でいくつか

見つかったそうです。

また海堡内の水問題を解決する為に

飲水は横須賀走水をから運送し

生活水は雨水を溜めていたそうです。

上記の跡は雨水を流す為の水路跡とのことです。

また建設で使われた石、砂利は千葉の鋸山

横須賀走水などから切り出されました。

先日訪れた鷹取山の石もかまどや生活品に

一部使われたそうです。

感想

第三海堡見学はガイドの方が

歴史や国際情勢、世論、戦争、

航空機の発達による存在意義など

多くのことに交えて話してくださり、

とても面白かった。

ただ遺講を観るだけだはわからない

バックグランドがとても重要な

遺講と思います。

見学日は毎月第一日曜のみと少ないが

是非訪れてみて下さい。

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